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【2024/04/25 19:08 】 |
【Classical】Pyotr Tchaikovsky 「くるみ割り人形」
ピョートル・チャイコフスキー「The Nutcracker Suite - Overture」



それは、あるクリスマスイブの夜の幻燈


クリスマスと言えばまず思いつくのがこの曲
皆さんご存知のくるみ割り人形です

昔おかんが合唱やってる関係で実際のバレエを見に行ったことと、吹奏楽編曲版で演奏したことがあるなんとも思い出深いこの作品


原作はE.T.A.ホフマンの童話 『くるみ割り人形と二十日ねずみの王様』
チャイコフスキー作曲・プティパ振付の『眠れる森の美女』が成功し、次作として、マリンスキー劇場の支配人であったイワン・フセヴォロシスキーがバレエとして再度チャイコフスキーに作曲を依頼したという経緯があります。

しかしプティパはホフマンの童話に基づくデュマの小説をしたそうです。ホフマンの原作では、くるみ割り人形はねずみの魔女に呪いをかけられた時計師ドロッセルマイヤーの親戚で、少女マリーはくるみ割り人形を助けよう頑張り、なんやかんやでマリーは人形の国のお妃になるという話だそうです(端折り過ぎ)。よかったら、原作も読んでみてはいかがでしょうか

余談ですが、プティパが台本を手掛け振付も担当する予定でしたが、リハーサル直前に病気で倒れ振付は後輩のイワーノフに任せたそうです。哀れイワーノフは支配人のフセヴォロフスキーと台本のプティパに板挟みになり、苦労の末完成させたそうです

初演では観客の反応はまずまずであったものの、主題がいまひとつ弱いと考えられたことなどから大成功とまでは言えず、ポピュラーな作品となるまでにはやや時間を要したそうな


日本では年末になると第九と同じぐらい耳にするきがします(笑)
童話を見るように、子どもの心で楽しんで聴いてみてはいかがでしょうか


では、以下は各幕の説明

<第1幕> 約60分
○第1場○
クリスマス・イブの夜、ドイツのシュタールバウム家の大広間ではパーティーが行われている。少女クララはドロッセルマイヤー老人からくるみ割り人形をプレゼントされる。ところが、取り合いになり兄のフリッツが壊してしまったので、ドロッセルマイヤー老人が修理する。
客も帰りみんなが寝静まってから、クララは人形のベッドに寝かせたくるみ割り人形を見に来る。ちょうど時計の針が12時を打つ。すると、クララの体は人形ほどの大きさになる(舞台ではクリスマスツリーが大きくなることで表現される)。そこに、はつかねずみの大群が押し寄せる。くるみ割り人形の指揮する兵隊人形たちがはつかねずみに対し、最後はくるみ割り人形とはつかねずみの王様の一騎打ちとなり、くるみ割り人形あわやというところで、クララがスリッパをはつかねずみの王様に投げつけ、はつかねずみたちは退散する。倒れたくるみ割り人形が起きあがってみると、凛々しい王子になっていた。王子はクララをお菓子の国に招待し、2人は旅立つ。

序曲 (Ouverture)


第1曲 情景 (Scène)
   【クリスマスツリー】
第2曲 行進曲 (Marche)


第3曲 子供たちの小ギャロップと両親の登場
   (Petit galop des enfants et entrée des parents)
第4曲 踊りの情景 (Scène dansante)
   【ドロッセルマイヤーの贈り物】
第5曲 情景と祖父の踊り
   (Scène et danse du Gross-Vater)
第6曲 情景 (Scène)
   【招待客の帰宅、そして夜】
第7曲 情景 (Scène)
   【くるみ割り人形とねずみの王様の戦い】


○第2場○
雪が舞う松林に2人がさしかかる(雪片の踊り - 雪の精たちのコール・ド・バレエ)

第8曲 情景 (Scène)
   【松林の踊り】
第9曲 雪片のワルツ
   (Valse des flocons de neige)


<第2幕>
お菓子の国の魔法の城に到着した王子は女王こんぺい糖の精にクララを紹介する。お菓子の精たちによる歓迎の宴が繰り広げられる。劇末はクララがクリスマスツリーの足下で夢から起きる演出と、そのままお菓子の国にて終わる演出がある。

第10曲 情景 (Scène)
   【お菓子の国の魔法の城】
第11曲 情景 (Scène)
   【クララと王子の登場】
第12曲 ディヴェルティスマン
    (Divertissement) [登場人物たちの踊り]
・チョコレート (Le chocolat) 【スペインの踊り】 [ボレロ]
・コーヒー (Le café) 【アラビアの踊り】 [コモード]
お茶 (Le Thé)

【中国の踊り】
トレパック (Trépak)

【ロシアの踊り】
葦笛(Les Mirlitons)

【葦笛の踊り】CMで有名ですね
・ジゴーニュ小母さんと道化たち (La mère Gigongne et les polichinelles)
第13曲 花のワルツ (Valse des fleurs)

第14曲 パ・ド・ドゥ (Pas de deux)
   【金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ】
第15曲 終幕のワルツとアポテオーズ (Valse finale et apotheose)


おまけ
金平糖の精の踊り (Danse de la Fée Dragée)


『バレエ組曲「くるみ割り人形」』は、チャイコフスキーがバレエ音楽から編んだ組曲。
「くるみ割り人形」作曲中のチャイコフスキーは当時自作を指揮する演奏会を企画していましたが、あいにく手元に新作がなく、また作曲する暇もなかったため急遽作曲中の「くるみ割り人形」から8曲を抜き出して演奏会用組曲としたことからこういう組曲になったそうです

この「金平糖の精の踊り」のタイトルの原題は「ドラジェの精の踊り」。
日本ではドラジェ(砂糖菓子)は一般的でなかったためにこの邦題が定着して現在に至っているそうです(同様に英語圏ではクリスマスのキャンディーである「シュガープラムの精の踊り(Dance of the Sugar Plum Fairy)」となっている)。
当時、発明されたばかりであったチェレスタを起用した最初の作品として広く知られており、当初このパートは天使の声と喩えられた珍しい楽器アルモニカ(または別種の「ガラス製木琴」)のために書かれており、後に旅行先でチェレスタと出会ってから楽器指定を変えたことが明らかになっているそうです
なお、チャイコフスキーは初演までチェレスタを使用することを公言しなかったらしく、チャイコフスキーはパリから楽器を取り寄せる際、モスクワの業者に送った手紙の中に「他の作曲家、特にリムスキー・コルサコフとグラズノフに知られないように」と言う趣旨のことを書いていたとか
先に使われるのを防ぐ目的があったそうです
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【2011/12/18 23:28 】 | 【Classical】 | 有り難いご意見(0)
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