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リムスキー=コルサコフ 「インドの歌」
遠き南の海 水底深く秘めし数知れぬ宝 瑠璃の巌 珊瑚の島に 人の面の霊鳥住み あけくれ歌う 妙なる節に 合せて舞う翼うつくし声をきけば 命を延ぶ 遠き南の海 水底深く秘めし 数知れぬ宝 思い出したかのように更新 このブログでリムスキー=コルサコフを取り上げるのはどうやら初めてのようですね。意外というかなんというか インド料理大好きです。週2で食べてます。毎食でもいいです。どうでもいいことでしたね ロシア五人組の一人であるリムスキー=コルサコフ。今更説明も不要でしょうか 軍人貴族家庭の生まれで、12歳の時に海軍兵学校に入学しています。その後の海軍在籍時代にバラキレフと出会い作曲の手ほどきを受けたそうで、17歳の時に交響曲第一番を、海軍離脱までに管弦楽曲「音画『サトコ』 Op.5」の初稿と歌劇『プスコフの娘』を完成させています 音画「サトコ」 Op.5の1867年度版の題名は「ブィリーナ『サトコ』よりのエピソード」であり、のちに歌劇「サトコ」に楽想が転用されます 海軍士官時代の経験から、特に海の描写を得意として、リムスキー=コルサコフ節とまで言われており(ソースは俺)この歌劇『サトコ』や一番有名な交響組曲『シェヘラザード』にも使用されています 調性に色を感じる共感覚者であったとされ、その管弦楽法から生み出される和声は特徴的かつとても美しいものとなっています さて、この歌劇『サトコ』ですが、初稿の題名にもあるようにブィリーナが元になっています。ブィリーナとはロシアに伝わる口承叙事詩のことで、有名なのではイリヤー・ムーロメツがあります。これに関しては、過去の記事【Classical】Reinhold Glière 「交響曲第3番『イリヤー・ムーロメツ』」を参考までに 因みに叙情詩と言えば、オデュッセイアやダフニスとクロエなどが有名ですね ロシア版浦島太郎とも言われるこのサトコのお話ですが、内容を要約してみます ある夜、湖のほとりで歌い手のサトコが民族楽器グースリを弾きながら歌っていると、サトコの歌に聞き惚れて王女、海の帝王の娘ヴォルホヴァがアルが現れた お互いに惹かれ合う二人。王女はサトコに黄金の魚を授けるという約束をし、夜明けとともに水底へと帰っていった。 ヴゴロドの国際貿易市の日、サトコは金色の魚を湖から捕れるかという賭けを商人や長老たちに持ちかける。すると、王女の約束通り黄金の魚が取れて一躍サトコは裕福となる。 その奇跡を賛美してインドの商人が歌うのが、この「インドの歌」です その後サトコは海外交易を行うために船団を組んで航海に出かけます。 大海原を渡る途中、海王の求めによりサトコは海底王国へ向かいます。国では王女ヴォルホヴァが待ち受けており、サトコと結婚することになります。 しかしそのさなか、突然昔の戦士の亡霊である老巡礼が出現し、王国は姿を消し、王女は川へと姿を変えます(なんとも強引な展開のようですが、元のブィリーナではもっと詳しい話があるようです。興味ある方は、調べてみて下さい) そして地上に戻ったサトコは妻と仲間達と再会を果たします。サトコはそれまでの体験を集まった人々に語り、老巡礼と青い海、そしてヴォルホヴァの川を讃える全員の力強い合唱で幕引きとなります サトコをテーマにした絵画に、ロシア絵画の巨匠 イリヤ・レーピンの作品がありますのでそれもあわせてどうぞ 全編に渡りリムスキー=コルサコフ節が炸裂し、しかしながら幻想的かつ郷愁的でエキゾチックな雰囲気を楽しめる作品です 余談ですが、この「インドの歌」は昭和40年代の明治キンケイ・インドカレーのCMで使われてたとかなんだとか 私にはわかりません 久しぶりに気合入れて更新してみました どうでもいいことですが、サトコと書くところを3回ぐらいコトコと書き間違えました。このキモオタが… 更に余談ですが、日本語名のようなサトコですが、ローマ字表記ではSadkoだそうです おまけ 歌劇『サトコ』より「序曲」 Canadian Brass - The Flight of the Tuba Bee リムスキー=コルサコフといえば、ってかんじですね PR |
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