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日本国内では馴染みのないでしょう、ハーディ・ガーディ(Hurdy gurdy)についてご紹介します。私の所有する愛する楽器の一つです。 ハーディ・ガーディ(英:Hurdy gurdy,独:Drehleier,仏:Vielle à roue,伊:Ghirondaとも)は、張られた弦の下を、クランクで回す木製のホイールで弦を擦ることで発音するという機構を持つ、一種の機械仕掛けのヴァイオリンです。搭載された鍵盤が弦に押すこととでピッチを調整しています。 バグパイプと似たところがあり、フランスの民族音楽や、現代のハンガリー音楽などでは、バグパイプと同時に、あるいはバグパイプの代わりとしてしばしば使われているそうです。 起源はなかなか古く、11世紀以前に発生したと考えられています。最も古い形態の一つはオルガニストルムと呼ばれ、ギター型のボディに鍵盤が設置された大型の楽器で、演奏は一人がクランクを回し、もう一人が鍵を引きあげるというふたりがかりだったそうです。後に小型化し、一人の奏者がクランクと鍵盤を同時に操作できるようになったものの、小型で操作も容易な箱型の「シンフォニア」に取って代わられてほとんど姿を消していったそうな。 ルネサンス期にはハーディ・ガーディはバグパイプと並んで高い人気を得て、 フォルムは後期ルネサンスには2タイプ(ギターとリュートに似たボディ)のものが作られたそうです。 17世紀末になると、音楽の趣味の変化と共に多声を同時に奏することができる楽器が好まれるようになり、ハーディ・ガーディは最下層の地位に追いやられていき、その結果、例えばドイツではバウエルンライアー(Bauernleier,農民のリラ)などと呼ばれるようになったそうです。しかし逆に18世紀には、フランスのロココ趣味で田舎風がもてはやされたことから、再びハーディ・ガーディは人気となり、上流層の間で人気を博したそうです。 また、この時期にハーディ・ガーディは東に伝播し、スラヴ語圏西側、ドイツ語圏およびハンガリー語圏においてさらに多様化し叙事詩や舞曲も多く演奏されたそうです。 ハーディ・ガーディの多くは20世紀初頭にはほとんど消滅し、一部が今日まで生き残っている状況ですが、近年では再興の動きが西欧・東欧各地で盛んとなっており、ニューウェーブとして活躍が期待されます。 演奏はHurdy gurdy MasterのMatthias Loibner氏 オーストリアの演奏家の氏は、古典的な演奏だけでなくジャズやオーケストラだけでなく、Hurdy gurdyをさらに電子音楽などと融合した先進的・前衛的な音楽にも挑戦しているそうです。多くのアーティストとコラボレーションしており、幅広いジャンルで活躍されています。 ちなみにRazvrastanataはブルガリアの舞曲だそうです。 私はこの動画から惚れ込み、この楽器の、スタイリッシュながらもノスタルジックであり、またその機構や自由さに可能性を感じて練習していますが、なかなかどうして難しいので演奏家の仲間入りには程遠そうです。 他にも様々な演奏スタイルがあるので、紹介していきます。 Stephane Durand 「ELECTROROTATION」 このように、単独の楽器ながら重奏が可能であることや鍵盤でのレスポンスの速さを生かして、サンプリングからの自由な演奏を行うスタイルが見られます。 Gilles Chabenat 「Carmin/L'enternaire」 なかなかエレクトロニカと相性が良いようです。 Guilhem Desq 「La Libellule et le Baobab」 PR |
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