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本当は終戦記念日にでも書けばよかったんですが、タイミングをだいぶ逃しました 夏の終る前に書いておこう アルフレット・ガリエヴィチ・シュニトケは旧ソ連のドイツ・ユダヤ系作曲家 表記はドイツ語読みに近いAlfred Garyevich Schnittkeで、キリル文字表記では Альфре́д Га́рриевич Шни́тке となり、アリフレート・ガリエヴィチ・シニートケがロシア語読みの近似表記となるんだとか。作曲家の表記は本当に難しい シュニトケは、いわゆる「フルシチョフの雪どけ」の時代(ソ連の作家イリヤ・エレンブルクの小説「雪どけ」の題名から転じて、冷戦時代、フルシチョフ政権初期の緊張が緩和した時期を指す)に青春を過ごし、西側から大挙して押し寄せてきた前衛音楽や実験音楽の渦中にいます このため初期のシュニトケは、新ウィーン楽派やストラヴィンスキーなどの影響のもとに無調、拍節感の放棄、12音技法、特殊奏法の多用、極端なポリフォニー、打楽器的な効果、新しい記譜法が取り入れられています このオラトリオ「長崎」は24歳の頃、モスクワ音楽院卒業制作として作曲されましたが、作曲家同盟からは評価を得られなかったとか 演奏会形式としては最近まで行われておらず、その後ケープ交響楽団の人物が、ロンドンにあるピアノスコア譜のコピーとソ連にある総譜をもとにして復元し、2006年同楽団により演奏会形式での初演が行われた後、2009年ロンドンにてワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団の演奏でイギリス初演が実施されました 歌詞にはソフローノフの詩に島崎藤村の『朝』と米田栄作の『川よ とわに美しく』をロシア語に直したものを使用し、全6楽章として構想されていましたが途中で2楽章が抜かれて5楽章になったそうです 曲の解説については、読響のパンフレットに詳しく書いてあるのでどうぞご参照を シュニトケ《オラトリオ「長崎」》日本初演に寄せて(解説:秋元里予) 最初に書いたのは、峠三吉「原爆詩集」の『序』から引用したものです 何時の世でもどんな理由があろうとも、戦争は忌避すべきものであり、また原子力の兵器利用などもってのほかです あすも平和でありますよう おまけ 「Intermezzo (Tango) - 歌劇『愚者との生活』より」 この曲はどうやら浅田真央が使用したようですね 詳しくは知らないけど PR |
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