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ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人の現代音楽作曲家、Iannis Xenakisのピアノ独奏曲
曲の解説は動画の中でなされています ここでは作曲者のついてと曲について書きます 1922年にルーマニアに生まれ、建築と数学を学んだ後第2次世界大戦中にギリシャ国内で反ナチス・ドイツのレジスタンス運動に参加。銃弾を受け顔の左側を負傷し左目を失い逮捕。 1947年に死刑を宣告。しかし何とか脱出しアメリカへ亡命しようと立ち寄ったパリに定住。 以後その生涯の大半をフランス国内で過ごす。 眼だけではなく、耳も機銃掃射の音で傷ついた。 この時点でもうなんとも言えない気持ちになります 作曲家としてはその後、パリ音楽院にて作曲方法を学び、作曲に数学の理論を応用した方法を発案して行く。 恐らく一番重要なのはパリ音楽院でオリヴィエ・メシアンらに師事したことでしょうか それにより、数学で生み出されるグラフ図形を元に、縦軸を音高、横軸を時間と見做し音響の変化を綴る形で作曲したオーケストラ曲「メタスタシス」を1954年に作曲。この曲も凄まじいです 作風としては、ブラウン運動からヒントを得たという「非合理時価を互い違いにかける」ということ ブラウン運動とは、液体溶媒中のコロイドが不規則運動する現象のことであり、有機物以外の岩石や金属も微粒子の不規則的運動をするというものです この構想はメシアンがすでに実践していましたが、メシアンはこれを効果として使用しました 対してクセナキスはこれを全声部に渡って行っています つ ま り 各声部の不規則的運動=楽曲自体が単一の構造体 簡単に言うと、歯車を組み合わせて構築しているのが従来のクラシック、クセナキスは歯車自体の構造分子の運動を表現したものといったとこでしょうか かなり偏見ですが、詳しくしようとするとどえらく長くなるので省略 建築と数学を学んだということから、なんとなく理解できなくもないです しかし、個人的にはこれは極限まで複雑性を追求したものであり、美醜優劣から離れた理系的な結果と数値の結果、それは『演奏される音楽』ではないと思われます 個人的音楽論に関してはここでは細かく書きません とりあえず、こんな曲もあるんだなぁみたいな感じで知ってもらえればおkです 酔ってるとつい変な文章書いちゃうなぁ・・・ 以下ではクセナキスの開発した独自の電子音楽についてを説明いたします Iannis Xenakis 「Metastasis」 なんだかクセナキスをよくわからない音を集めた現代作曲家のような感じで書いてしまったので、ここでクセナキスが開発した面白いものを紹介 UPIC(ユーピック)は、クセナキスにより1970年代にフランスの電子音響研究施設のひとつCEMAMu(スマミュ、現在の名称はCCMIX)内に作られた、電子音響作成専用のコンピュータのこと ペンとタブレットを用いて線形を入力すると、縦軸を音高、横軸を時間と見做し、その線形が音響に変化する。線の種類を変えれば音色も変化する。さらには描かれたグラフに対しての回転や反転などの編集機能も充実。 複雑な紋様を描いて自在に作曲に応用できるほか、図形が音響になるという長所を生かして音響学の実験に用いることもできるという優れもの。現在似たようなものでdominoというmidi作曲ソフトが出回っていますが、1978年時点でこれだけの能力を持つ作曲用コンピュータを開発したという意味で、UPICの果たした役割は大きいといえます いやーdominoは本当に便利 クセナキス曰く「子供の落書きでも作曲できる」と語ったように、多くのフランスの小学生が社会科見学に訪れUPICを体験使用しているようです 実際にはクセナキス本人はもちろん、多くの作曲家がこのUPICを用いて作曲に生かし、多数の秀作を生んでいます。日本の作曲家では湯浅譲二、高橋悠治、島津武仁などが挙げらます 湯 浅 譲 二 と聴いただけで私は顔を顰めますが…ファンの方申し訳ありません(汗) 以下のリンクにその実践例を貼ります どうぞ動画と一緒にお楽しみください 因みに、もしも聴いて不快感を感じたり精神的に辛くなったらすぐに視聴を止めることを推奨し、この駄文を終了とさせていただきます Mycenae Alpha PR |
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